とある島での出来事〜フラロビ編〜

 

"偉大なる航路"にあるとある島に
麦わら海賊団は停泊をしていた。
ちょうど大きな街があったので、
船員達は各々用事を済ませることにした。
心地よい風が吹き、海鳥の声も軽やかだ。

サウザンドサニー号に、人影が見てとれる。
下半身は海パン、上半身は薄い青の
アロハシャツを着ていて、鍛えられた身体に合ってはいるが
誰が見ても"変態"に近い。

「あぁあ、こんな所まで痛んで嫌がる。」

"船大工"フランキー
彼は毎日の仕事である、船体の状態を点検して回っている。
なにせ"海賊船”さらに航海しているのは、
   ”偉大なる航路”
無事で済む訳が無いと考えていたが、
まさかここまで、恐ろしい海だとは・・・
彼の想像を超えていた。

「まだまだカスリ傷よ?この船は、ゴーイングメリー号の
 10分の1も航海していないわ。」
 
片手に本を携え、胸元に花の模様をあしらった
黒のワンピース着ていて、その身のこなしは"優雅"の一言
"考古学者" ニコ・ロビン
どうやら彼女は街には行かなかったらしく、
フランキーの近くにあるデッキに腰をかけた。

「何か手伝える事でもあるかしら?」
薄く笑みを浮かべ問いかけるが、

「ふん 素人に手伝って貰う程じゃぁねぇよ、
 お前は黙って本でも読んでな。」
そう言い放ち、フランキーはニコ・ロビンに背を向け
痛んだ箇所を修理し始めた。

「あらそう?それじゃぁ、見ていてもいいかしら?」

腰掛けたデッキの上で綺麗に足を組んだその姿は、
まるで美術品のような美しさで、
フランキーは一瞬みとれていた。

修理を終え、次ぎにマストの点検に取り掛かり、
どんどんと昇って行く。
見張り台に着き、点検をしていくと、一箇所穴が開いた所を
見つけ、修理をしようとしたが・・・

「クソ、工具箱は下に置いて来ちまったか。」
どうやら上の空になっていたらしく、肝心の道具を置いてきてしまった。
見張り台から下を見ると、まだニコ・ロビンはデッキで本を読んでいる。
声を掛けようと思ったが、なんとなく躊躇してしまう。

「なんで、俺はこんな事してんだ?」

一人呟いていると、肩を突かれ、後ろを振り向くと
そこには女性の腕が二本、見張り台から生えており
その手には工具箱が握られていた。

 

修理を終えマストからデッキに戻ると
「あら お疲れ様。お茶がはいったわよ。」
どこからか用意されたテーブルの上には
2組のティーセットと軽食が用意されていた。

「これ・・・お前が作ったのか?」

不思議に思いながらも、席に着くと同時に、
ニコ・ロビンがティーカップにお茶を注ぎいれる。

「そうよ?毎日船を直してくれているんだもの、
 私なりのお礼よ?」
 
注がれたカップからは、芳しい匂いが立ち上り
フランキーは躊躇無く、口へ運び、その勢いで
用意された軽食にも一口手をつけた。

「旨い」

サンジの飯も旨いが、ニコ・ロビンの作る料理もまた
引けを取らないほどに、美味しかった。

「そう。お気に召してくれて、よかったわ。」

満足そうな顔で、フランキーと向かい合いうように
席につくロビン、その1つ1つの動作が
精錬された機械のようにフランキーには見えていが、
その動作の中にも、何か不自由さを見てとれた。

「なにか・・・話でもあるのか?」

ずっと、物を造ってきたからこそ気づいた事
ニコ・ロビンを縛る鎖

「なにかしら?」
ニコ・ロビンは変わらずに、薄く笑みを浮かべるだけだが、
フランキーにはわかっていた。

「言えよ、聞くだけなら聞いてやらぁ。」
腕を組み、背筋を伸ばし、視線をニコ・ロビンの目に合わせる。
彼も一家を支えていた男だ。
重要な話を聞く時の態度くらい心得ている。

「そうね、少し・・・少しだけなら。」

お互いのカップにお茶を注ぎ、彼女もまた
姿勢をただし、まっすぐにフランキーを見据える。

「私が前にいた組織のボスがね、あなたと少しだけ似ているのよ。
 もちろん姿や格好の話じゃないわ。」

「あたりまえだ!こんなスーパー!な男は俺一人だけだ!」

「フフ そうね。似ている所は・・・ある種の憧れに異常なまでに
 情熱を燃やしたりするところかしら。」

「・・・惚れていたのか?」

「さぁ?忘れたわ。でも、少しだけ裏切られたわ。」
 
彼女の視線は今は、フランキーを見てはいない、
海の方を見つめ、感傷に浸っているようにも見える。

「裏切られるのには、慣れていたのに・・・どぉしてからね。
 あの人となら、世界を変えても良いとさえ、思えていたのに・・・」
 
フランキーは、まだ腕組をして、黙ってロビンの話を聞いている。

「だから、ルフィに・・・あの時、言われた言葉が、どれだけ嬉しかった事か、
ようやく、心許せる仲間ができた。そして・・・心地よい居場所ができた。」

遠く彼方を見ていたロビンの瞳が、突然力強くフランキーを見つめる。

「そして、私は決意したのよ。この一味は、船は!絶対に潰させない!
 沈ませない!!!それが彼らにできる、私の唯一の恩返し。」

凛とした眼差しの奥に、光る瞳は、さながら黒真珠ようで、
咆哮にも似た、彼女の声は、歴戦の勇者の雄叫びにも聞こえる。
この2つを当てられて、黙っている程、彼は大人しくはない。
ぐいっと、カップの注がれたお茶を飲みほし、彼は立ち上がると。

「ニコ・ロビン、お前は間違ってる。」

少しだけ彼女に近付く

「あいつらは、お前にそんな事は望んじゃいねぇし、
 何より恩返しなんぞ、いらねぇとさえ思ってる。」
 
  自信に満ちた声、逞しすぎる腕
 
  もう一歩
 
「そしてもう1つ、船を沈ませないと言ったな?」

彼は気がつくと、彼女の両肩を、その力強い手で
しっかりと、それでいて優しく掴み、己の決意を伝える。

「この船の"船大工"は俺だ!だから!お前も安心して
 この船に乗ってろ!俺が守る!!!」
 
その言葉は今、周囲の空気さえも押しのけて
彼女の体を包んでいく。
今彼女は初めて、一人の男性に絶対的な安心感を覚え
そして、意識せずとも彼女の目からは涙が一筋、
頬を伝って、今までの思いをまとい、静かに彼女から離れた。

「な!なんで泣いてるんだよ!」
「え?フフ なんでかしらね なんだか本当に安心したのよ。」
 それじゃあ、船と私を守ってくれるのね?」
「へ?あ!いやぁ船は守るけれどもお前ってぇのは・・・」

慌てて後ろへ飛びのく、フランキー
今の言動をゆっくりと自分で回想するが・・・
とてもじゃないが、まともに彼女を見れなくなっていた。

「フフ いいわよ。一緒に守って頂戴ね。」

いつもの笑顔に戻ったニコ・ロビン
でもそこには、彼女を縛っていた鎖はもう見えない。

「おうよ!じゃ点検の続きをしてくる!」

工具箱をしっかりと持って、次の点検先に向かうフランキー
すると突然立ち止り、ニコ・ロビンの方を向くと、

 

「おぉい!ロビン!戻ってきたら、またお茶飲ませてくれるか!?」


 
フランキーは、恥ずかしさを隠すように、大声で問いかけ、
ロビンもまた、負けじと大声で、大切な言葉を発する。

 

「えぇ!いいわよ!貴方!!!」

 

 

〜後書く的な何か〜
ワンピース2作目

フラロビ・・・のつもりですw
なんかほんわかした感じにしたかったんですけど
いかがでしたでしょうか?
途中展開が急過ぎるのは
厨二病のせいです(治りません)
今回書くにあたって
手ブロでお世話になっている。
愚か者様
ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

とりあえず・・・こんな感じで残りのCP予定は

ルナミ
ゾロサン←リクエストがあったのでw
ウソブル
チョパベポ

を予定しております。
あくまでも友情という観点から書くつもりです。
まっ予定ですので、
書く意欲があれば書いていきます♪

では最後までお付き合い下さってありがとうございました。
(*・人・*)

 

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